2020.4.24

ローンが残っていても、不動産を売ることは可能です。ただし、注意しなくてはいけない点がいくつかあります。今回はローン残債のある不動産の売却について、気を付けるべきポイントを踏まえてご紹介します。

 

 

■基本的な流れは「不動産を売却→新しい家を購入」

まだローンが残っている家を売却するのであれば、新しい家の購入手続きに入る前に、今の家を売るのが先決です。ローンを二つ契約すると多重債務状態になるほか、不動産の売却がうまくいかなかった場合、非常に大きな借金を負ってしまうことになるからです。

また多くの金融機関は、原則1世帯につき、住宅ローンが1本になっています。現在の家を売却して手に入った資金をローン返済に充て、借金のない状態で購入者に住宅を引き渡すこととなります。

 

■ローン残高をチェックしてから売却へ

売却の前に、現時点でのローン残高を確認します。売値設定はローン残高よりも高く設定できればよいのですが、基本的には相場に沿った売却価格を設定しましょう。売却先が決定しお金が手に入ったら、次はローンの返済を行います。

 

■ローンの完済、抵当権の抹消

ローン残高よりも高い金額で売却できた場合は、売ったお金の中からローンを完済します。もしローン残高に満たない金額で売却となった場合は、自己資金で埋め合わせをして完済するか、新しく別のローンを組んで対応することとなります。いずれにしても、売った家に対するローンは解消しておく必要があるのです。

ローンを完済したあとは、自分で法務局へ出向いて抵当権抹消を行うか、司法書士などに依頼して抵当権抹消を代行してもらいます。

 

■住み替えローンの検討も

古い家を売却して新しい家を買うという場合、新しい家の購入にもローンが発生することもあるでしょう。このようなケースであれば、住み替えローンを利用することも可能です。住み替えローンは、家の売却価格がローン残債に満たないときに組むものです。新居のための借入金に、前の家の返しきれなかったローン残債を上乗せして支払うことになります。

こうすることで、手元資金が足りなくてもローンを前の家の抵当権を抹消し、新しい家を購入することができるようになるのです。住み替えローンは売却前の相談が必要となりますので、査定を出した結果、ローン残高よりも低い金額でしか不動産が売却できそうにない場合に、検討を進めていきましょう。

 

■住み替えローンの注意点

かなり優れたローン制度にも見えますが、住み替えローンの利用には注意すべき点もあります。

住み替えローンは、売却した家のローン残債と売却額の差額が、新しく購入した家のローンに追加されることとなります。そのため、場合によってはかなりの高額なローンを組んでしまうことにも繋がりますので、しっかりとした検討を行うようにしてください。

見積もりの段階で、返しきれそうにない額のローンになる見込みの場合は、現在の家に住み続ける方法の模索や、少しの間借家で生活することも検討するといいでしょう。