2021.10.8

マンションや戸建てなど、憧れのマイホームを購入する際に必要な資金をまかなうために住宅ローンを検討する人も多いでしょう。住宅ローンを組むためには、審査に通る必要があります。本記事では、住宅ローンの審査について、流れや審査基準を解説し、後半ではなぜ審査に通らないのか、その理由をご紹介します。

 

 

■住宅ローンの審査の流れ

住宅ローンを借りるためには審査を通過する必要があります。金額が大きいこともあり、クレジットカードやカードローンの申し込みのように簡単にはいきません。借入のためにはいくつかの手続きや審査を経る必要があります。ここでは住宅ローン審査の流れについてご紹介します。

 

1.事前申し込み

自分にとってメリットのある住宅ローンや、興味のある住宅ローンが見つかったら金融機関に事前申し込みをします。ほとんどの場合、金融機関のWebサイトの専用フォーム等から申し込むことができます。ここでは基本的な個人情報や年収などを自己申告で入力します。申し込み者の収入によっては、源泉徴収票の提出等が求められる場合もあります。

 

2.事前審査(仮審査)

事前審査では、申し込み者の返済能力や、どのくらいの金額まで融資が可能かを確認します。審査結果が出るのは金融機関にもよりますが、早くて1~2日、遅くて1週間程度となります。

 

3.正式申し込み

事前審査に通過すれば、いよいよ本審査です。どの住宅ローンにするかを決め、正式に借入の申し込みをします。本審査ではより細かい審査になるため、提出しなければいけない書類も多くなります。

 

4.本審査

本審査は、借入予定の金融機関をはじめ、住宅ローンの保証会社や、団体信用生命保険などによって行われます。購入予定の物件の担保価値や、申し込み者の健康状態、返済能力、過去の借入状況などが確認されます。本審査の結果は早くて1~2週間、遅くて1ヶ月後には申し込み者に通知されます。

 

5.住宅ローン契約

本審査に通ったら、住宅ローン契約を結びます。所定の手続きに従って進めましょう。契約が完了すると、物件の引き渡し時期に合わせて借入金が指定の口座に振り込まれます。

 

■住宅ローンの審査基準

住宅ローンの審査では申し込み者の返済能力や購入予定の物件の担保価値が審査されます。ここでは審査の際に考慮される内容についてご紹介します。下記は、国土交通省の「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」にて、民間の金融機関が住宅ローンの審査の際に考慮していると回答した項目の中から90%以上のものを抜粋したものです。

 

【住宅ローンの審査を行う際に90%以上の金融機関が考慮すると回答した項目】

完済時年齢:99.0%(99.0%の金融機関が考慮すると回答)

健康状態:98.5%

担保評価:98.2%

借入時年齢:96.8%

年収:95.7%

勤続年数:95.6%

連帯保証:94.2%

金融機関の営業エリア:90.6%

(出典:国土交通省「令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書」)

 

■住宅ローンの審査に通らない理由

国土交通省の報告書によると、審査には完済時年齢や健康状態、担保評価が大きく影響していることがわかります。しかし、審査に落ちてしまった場合、その理由等は開示されません。ここでは審査に通らない主な要因をご紹介します。

 

要因1.年収が少ない・安定していない

借入希望額に対して年収が少ない場合は、審査に落ちる可能性があります。また、歩合制や年俸制、個人事業主などで年収が一定でない場合にも審査に引っかかる可能性があります。

 

要因2.借入時の年齢が高い

多くの金融機関では借入可能な年齢の条件を「満20歳以上、満70歳未満」と設定しており、住宅ローン完済時の年齢を80歳前後に設定しています。借入希望額に対して年収が十分な場合や、担保にできる資産がある場合には、60代や70代でも審査に通る場合がありますが、希望金額を完済時年齢までに返済することが難しいと判断された場合は審査に通らない可能性があるので注意が必要です。

 

要因3.個人信用情報に延滞履歴がある

過去にクレジットカードの支払いや奨学金の返済が滞ったことがある場合は、信用情報機関のブラックリストに記録され、住宅ローンの審査に通りません。ブラックリストの記録は一定期間が過ぎれば消えますが、公共料金や携帯電話料金の未払いや滞納にはくれぐれも注意しましょう。

 

要因4.申告内容に虚偽がある

年収や勤続年数を偽った場合、審査時の金融機関による調査の段階で虚偽と判明します。提出する書類や申告する情報に偽りや間違いがないように気を付けましょう。

 

要因5.返済負担率が高すぎる

返済負担率とは、年収に占めるローンとその利息を含めた年間返済額の割合のことをいいます。年収に対して借入額が多すぎると、返済負担率が高くなります。住宅ローンの審査時に奨学金や車のローン、リボ払いなど、他の借入があると、返済負担率がどんどん高くなってしまい審査に影響を及ぼすことがあります。

 

要因6.持病があるなど、健康状態に問題がある

民間の金融機関の住宅ローンで契約する際、団体信用生命保険に加入することが条件となっていることが多くあります。団体信用生命保険に加入できる健康状態でなければ、必然的に住宅ローンも利用できません。健康状態を判断するの基準などは金融機関によって異なります。

 

要因7.転職したばかりで勤続年数が短い

基本的に勤続年数が2~3年以上でないと審査に影響が出ることがあります。また、開業したばかりの人や、個人事業主、フリーランスになって間もない人は審査で不利になります。条件は金融機関によって異なり、中には勤続年数が半年~1年でも審査に通ることもありmす。

 

■まとめ

住宅ローンを借り入れるためには、事前審査と本審査の2段階の審査が必要です。審査では申し込み者に返済能力があるかどうかが判断されます。今後借入の予定がある方は、本記事でご紹介したような、何を基準に審査され、どういった要因で審査に落ちるのかを事前に把握し、審査に向けた準備をしましょう。また、審査基準は金融機関によって異なるため、万が一審査に落ちた場合でも諦めずに他の金融機関でもローンが組めるか相談しましょう。