2021.5.20

新築住宅や中古住宅を購入する際、多くの人が住宅ローンの利用を検討します。住宅ローンを借りるためには年収や勤続年数、連帯保証や健康状態など、様々な項目について金融機関の検査基準を満たす必要があります。特に健康状態について、住宅ローンを借りる際には団体信用生命保険への加入を必須としている金融機関がほとんどのため、健康上の理由で団体信用生命保険への加入ができずローンを利用できないといった方も少なくありません。

 

そんな場合に知っておきたいのが、長期固定住宅ローンの「フラット35」です。フラット35では、健康上の理由で団体信用生命保険への加入ができない場合でも利用できる可能性があります。本記事では、フラット35の基本知識や、利用条件、メリット・デメリットについて解説します。

 

 

◆フラット35とは?

フラット35とは、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と提携して扱う、最長35年の長期固定金利住宅ローンです。新築住宅の建設または購入資金、中古住宅の購入資金として100万円以上~最大8000万円まで借り入れることができます。

 

固定金利ローンのため、資金を受け取る際に、返済終了までの借入金利と返済額が確定します。返済中に市中金利や物価が上昇しても返済額が増えることはありません。新築や中古、マンションや一戸建てなどに対応しており、金利の引下げができるメニューも多数取り揃っているのが特徴です。

 

また、住宅ローンでは多くの場合連帯保証人が必要ですが、フラット35では不要です。保証会社へ保証料を支払う必要もありません。

 

さらに、フラット35は健康上の理由で団体信用生命保険への加入が難しい方でも利用することができます。団体信用生命保険とは、住宅ローンの返済中に返済者に万が一のことがあった場合、保険会社により残りのローンが弁済される保険制度をいいます。多くの住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が求められますが、フラット35は健康上の理由へ加入できなかった方でもローンを利用できます。

 

◆フラット35を利用するための条件

フラット35の融資を受けるためには主に6つの条件を満たしてなければなりません。ここでは各条件について解説します。

 

1.満70歳未満であること

親子2世代によって返済する「親子リレー返済」では70歳以上の方でも申し込み可能です。

 

2.日本国籍(永住者、特別永住者を含む)を有していること

原則、日本国籍を有していることが条件となります。外国籍の場合であっても、永住者や特別永住者の資格を有していれば利用できます。

 

3.フラット35の返済負担率が基準値以下であること

すべての借り入れに関して、年収に占める年間合計返済額の割合が、年収400万円未満で30%以下、400万以上で35%以下であることが条件です。

 

4.融資を利用可能なのは申込者本人または、その親族のみとすること

第三者に賃貸する目的の物件などの投資用物件の取得資金には利用できません。

 

5.対象となる住宅が住宅金融支援機構の定める技術基準に適合していること

フラット35を利用するためには、購入しようとしている住宅が住宅金融支援機構の定める基準に適合していなければなりません。適合していることを証明するために住宅検査を受けて「適合証明書」を発行し、提出する必要があります。

 

6.床面積が一戸建ての場合で70平方メートル以上、共同住宅で30平方メートル以上であること

マンションやアパートの場合は専有面積が対象となり、共用部分は含まれません。

 

◆フラット35の利用の流れ

中古物件購入時のフラット35の利用の流れは以下の通りです。

購入物件確定

フラット35へ申し込み

審査

適合証明書の提出

資金の受け取り

 

◆フラット35のメリット・デメリット

フラット35には以下のようなメリット・デメリットがあります。

【メリット】
・借り入れの際に返済額が確定するので返済計画が立てやすい。
・借り入れ後に市中金利が上昇しても返済額が変わらないので安定した返済プランが立てられる。
・繰り上げ返済手数料が発生しない。

【デメリット】
・変動金利型と比較すると金利が高めに設定されている。
・借入額が住宅価格の9割を超えると金利が高くなる。

 

◆フラット35を利用する際の注意点

フラット35は第三者に賃貸する目的の物件などの投資用物件の取得資金には利用できません。投資用物件の取得資金として【フラット35】を利用した場合は、借入金を一括して返済しなければならないので注意しましょう。

 

また、固定金利ローンで返済プランが立てやすいとはいえ、無理のない範囲で返済金額を設定しましょう。頭金を増やして借入額を抑えたり、返済期間を長めに設定して月々の返済額を減らすなどして調整するとよいでしょう。

 

◆まとめ:フラット35は多くの人が安心して利用できる住宅ローンです!

ライフプランや、家族の成長を見据えて安定した返済計画を立てたい。健康上の理由で団体信用生命保険への加入が難しくても住宅ローンを利用したい。そんな方へおすすめするのが長期固定住宅ローンの「フラット35」です。新築住宅や中古住宅の購入を予定している方は、選択肢の一つに「フラット35」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。