2021.5.6

皆さんは瑕疵保証と瑕疵保険の違いをご存知ですか?どちらも中古住宅を安心して売買するために大切な保証・保険ですが、その違いをしっかりと理解している方は多くありません。この記事では瑕疵保証と瑕疵保険の違いと、加入時の注意点をご紹介します。中古住宅の購入をお考えの方は必見です。

 

木の家

 

■瑕疵保険とは

瑕疵とは、通常想定されている品質や性能が確保できていないことをいいます。中古物件の場合、例えば屋根裏の雨漏りや耐震性能の問題など、建物に重大な欠陥が見つかった際には建築業者や販売会社等の売主が修理費用を負担しなければなりません。これを「住宅瑕疵担保責任保険(以下瑕疵保険)」といいます。

 

瑕疵保険は通常の保険会社とは異なり、国土交通大臣が指定した「住宅瑕疵担保責任保険法人」のみが扱っています。元々は新築住宅のみが対象だった瑕疵保険ですが、現在ではリフォーム工事を対象とするもの・中古住宅を対象とするものの3種類に拡大しています。中古住宅の場合は、買取再販などの事業者が売主となる場合、売主が直接保険法人に申し込みます。個人間売買で個人が売主となる場合は、まず買主が検査会社に対して申し込み、検査会社が瑕疵保険法人の保険に入り、なにかあった場合は検査会社が保険を元に買主を保証する制度となっています。

 

いずれの場合もこの制度を利用するためには、「対象となる建物の検査を行い、基準に適合すること」「その他一定の条件を満たしていること」などの条件を満たす必要があります。

 

■瑕疵保険に加入する際の注意点

加入することで中古住宅でも住宅ローン控除を受けられる瑕疵保険。しかし控除を受けられるのは買主が物件の引き渡しを受ける前に限られます。また、加入するためには事前の検査が必要です。検査は資格を持った建築士が行い、合格しなければ瑕疵保険に加入することができませんので注意が必要です。

 

■瑕疵保証とは

瑕疵保証とは、引き渡しが完了した後に売主から知らされていなかった瑕疵(欠陥)が発見された場合に、その修繕費用を売主が保証する仕組みです。

 

大手の不動産会社では「瑕疵保険」とは別に、独自に「瑕疵保証」を実施している場合があります。似たような名前なので区別しにくいですが、瑕疵保証はその不動産会社が独自の基準で設備や建物の各部分を補修・交換するサービスです。買主の安心感を高めて買いやすくすることが目的です。

 

保証については、売買時の保証書に基づいて行われますが、通常の個人間売買の場合は、引渡しから3カ月、不動産業者が売主の場合は、宅地建物取引業法に基づき引渡しから最低2年間、修繕にかかった費用を売主が負担するという取り決めがなされていることが一般的です。

 

■瑕疵保証の注意点

新築住宅の場合、保証期間は10年ですが、中古住宅の場合は経年劣化の観点から保証期間が短く設定されています。築年数がかなり古い住宅では、責任を負わない旨の表記をするケースもありますので事前に確認することをお勧めします。

 

■注意点をおさえたうえで瑕疵保険・保証を活用しよう

瑕疵保証は中古住宅の売買トラブルを避けるために、そして瑕疵保険は加入することで住宅ローン控除の対象となるためメリットが多くあります。しかし、一定の条件を満たさない場合や、期間内の申し出ではない場合には、その保証を受けることができないので注意が必要です。購入前に事前確認をしておくことで、メリットを最大限に活用しましょう。