2020.10.22

 

不動産を売却するとき、個人で買い手を見つけるのはきわめて困難です。
多くの場合は不動産会社と「媒介契約」を結び、売却活動をしてもらうことになります。
そんな「媒介契約」には、全部で3つの種類があるのをご存知でしょうか?

 

今回は3つの「媒介契約」について、基礎知識を紹介します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。

 

媒介契約

 

■媒介契約とは?

不動産売却の際、不動産会社に仲介を依頼するためには「媒介契約」を結ぶ必要があります。依頼者にとって不利にならないように、不動産会社側は「どのような方法で物件の売却活動をするか、手数料はいくらかかるか」などのルールを明文化しなくてはなりません。
あらかじめ依頼者と不動産会社の間でルールを決めておくことで、トラブルを未然に防ぐのです。

 

■レインズとは?

物件を売却する際、対象となる物件を国土交通大臣の指定を受けた「レインズ」というネットワークシステムに登録します。「レインズ」は簡単に言うと、不動産の物件情報を交換・共有するためのプラットフォームです。全国の不動産会社が加入しており、「レインズ」を使って、物件の登録や検索を行うことができます。

 

■媒介契約の3つの種類とメリット・デメリット

媒介契約には、「専属専任媒介」「専任媒介」「一般媒介」の3つの種類があり、それぞれで売却活動の方法が異なります。ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご紹介します。

 

【専属専任媒介】

専属専任媒介は不動産会社1社だけに仲介を依頼する媒介契約です。契約期間中は他の不動産会社に依頼することはできません。加えて、契約した不動産会社が見つけた買い手としか取引することができません。その代わり、不動産会社は週1回以上の頻度で売却情報を報告してくれます。また、媒介契約を結んでから5日以内にレインズに登録されます。

▶メリット

・毎週販売状況を報告してもらえるため、現状が把握しやすい。
・不動産会社1社のみで契約のため、積極的に売却活動をしてもらえる。

▶デメリット

・自分で好条件の買い手を見つけても、契約期間中は売ることができない。
・不動産会社に不満があっても契約期間中はその1社に任せるしかない。

 

 

【専任媒介】

専任媒介契約と同様、不動産会社1社だけに仲介を依頼する媒介契約です。契約期間中は、他の不動産会社に依頼することはできません。しかし専任媒介契約と異なり、自分で買い手を見つけた時は、不動産会社を介さずに取引することができます。不動産会社は2週間に1度以上の頻度で販売状況を報告しれくれます。また、媒介契約を結んでから7日以内にレインズに登録されます。

▶メリット

・不動産会社1社のみで契約のため、積極的に売却活動をしてもらえる。
・自分で好条件の買い手を見つけた時、不動産会社を介さず取引できる。

▶デメリット

・不動産会社に不満があっても契約期間中はその1社に任せるしかない。
・専属専任媒介よりレインズへの登録が遅く、報告頻度も少ない。

 

 

【一般媒介】

一般媒介では、同時に複数の不動産会社に仲介を依頼することができます。自分で買い手を見つけた時は、不動産会社を介さずに取引することも可能です。契約に有効期限はなく、レインズへの登録義務もありません。また、不動産会社が販売状況を報告する義務もありません。

▶メリット

・複数の不動産会社に依頼することで、幅広く買い手を探すことができる。
・自分で好条件の買い手を見つけた時、不動産会社を介さず取引できる。
・他社との競争意識が働き、営業活動が活発になる場合がある。

▶デメリット

・販売状況が把握しにくい。
・需要のない物件の場合、営業活動が疎かになる場合もある。

 

 

■どれを選べばいいの?

3種類ある媒介契約ですが、どれを選べばいいか迷うところですよね。物件を売却する際、価格を重視するかスピードを重視するかによって最適な媒介契約は変わってきます。

信頼できる不動産会社がある場合や、売却を急いでいる場合は、「専属専任媒介」や「専任媒介」がおすすめです。時間をかけて納得する価格で売却したいという人は「一般媒介」を選ぶと良いでしょう。

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
不動産を売却する時は、販売の時期や物件の特性、売却価格など、ここは譲れない!というポイントや優先順位を決めて最適なを選択しましょう。

 

また、安心して任せることのできる不動産会社かどうかを見極めることも重要です。適切な判断をするために、まずは複数の不動産会社に相談してみることをおすすめします。